今回は猫の嗅覚について調べてみたいと思います。
人間とどれほど違うのかが私の気になるポイントですね。
1. 嗅覚の敏感さ
猫の嗅覚は、人間の約14倍も鋭いと言われています。これは、猫の鼻の粘膜にある嗅覚受容体の数が非常に多いためです。猫にはおよそ5000万~8000万個の嗅覚受容体が存在しており、これは人間(約500万個)に比べてはるかに多い数です。これにより、猫は非常に微細な匂いの違いを感じ取ることができます。
2. フェロモンとコミュニケーション
猫はフェロモンを使ったコミュニケーションも行っています。猫同士のフェロモンは、主に顔の腺や尻尾の付け根、肉球から分泌されます。これらのフェロモンは、縄張りの主張、交尾の準備、親子の絆、仲間同士のコミュニケーションなど、さまざまな情報を伝えるために利用されます。
猫が物に顔をこすりつける「顔すり」行動は、フェロモンをその場所に残すことで、自分のテリトリーをマーキングするための行動です。また、フェロモンは猫の気分や感情を他の猫や人に伝える役割も果たします。
3. ヤコブソン器官(鋤鼻器官)
猫は嗅覚だけでなく、ヤコブソン器官(鋤鼻器官、じょびきかん)と呼ばれる特別な感覚器官も持っています。この器官は、上顎の歯茎の近くにあり、猫が特定のフェロモンを感じ取るために使います。
猫が「フレーメン反応」を示すとき、これはヤコブソン器官を使っているサインです。口を少し開けて、上唇を巻き上げるような表情をすることで、特定の匂いやフェロモンをより詳細に分析しています。主に他の動物や猫の尿やフェロモンを感じ取るときにこの反応を示します。
※フレーメン反応:猫が特定の匂い、特にフェロモンや動物由来の化学物質を感知したときに示す特有の表情のことです。この反応では、猫が口を少し開けて、鼻をクンクンさせるような表情をします。
4. 食べ物の嗅覚と選好
猫は嗅覚を使って食べ物の安全性を判断します。猫は視覚よりも嗅覚に強く依存しており、食べ物の匂いが重要な役割を果たします。新鮮な肉や魚など、強い匂いがある食べ物は猫にとって魅力的ですが、傷んだ食べ物の匂いを嗅ぐと本能的に避ける傾向があります。これは、食中毒を避けるための進化的な適応だと考えられます。
5. 環境認識と縄張り
猫は嗅覚を使って、自分の縄張りを認識し、他の猫や動物が侵入してきたことを察知します。猫がマーキングを行う場所や通路に、他の猫が残した匂いがあると、その匂いを鋭敏に感じ取って警戒することがあります。これにより、縄張りを守ったり、他の猫との対立を避けたりする行動を取ります。
やはり人間よりもかなり鋭い嗅覚を持っているようです。
フェロモンの使い方が人間と違うからですかね???
まぁ人間の事もよくわかっていませんが。。。