猫は甘味を感じないと聞きますが、味覚について調べてみようと思います。
1. 甘味を感じない
猫は、甘味を感じることができない動物として知られています。これは、猫が進化の過程で甘味を感じるための受容体(T1R2)が欠損しているためです。そのため、チョコレートやフルーツなど、甘い食べ物に対して興味を示すことはほとんどありません。この進化的特徴は、猫が完全な肉食動物(真の肉食性)であることと関連しています。自然界では、肉食動物にとって甘味を感じる必要がなく、これに伴い甘味を感じる能力が失われたと考えられています。
2. 苦味に敏感
一方で、猫は苦味に非常に敏感です。これは、有害な食物や毒を避けるための進化的な防御メカニズムとされています。苦い味は通常、腐敗した肉や有毒な植物に関連しているため、これを避けることで猫は健康を維持しています。
3. 旨味(うま味)を好む
猫は旨味を感じることができ、特に肉の風味を好みます。旨味は、グルタミン酸やイノシン酸などのアミノ酸に関連しており、肉や魚などのたんぱく質が豊富な食べ物に多く含まれています。猫は完全な肉食動物なので、肉の旨味に対する感度が高いことは理にかなっています。
4. 塩味の感覚
猫は塩味を感じることができますが、人間ほど強くはありません。塩分を摂取する必要はありますが、通常の肉食によって必要な量を得ることができるため、塩を追加で摂取する必要はありません。
5. 酸味への反応
酸味に対しても猫は敏感で、特に腐敗した食べ物や発酵食品に含まれる酸味を感じ取ることができます。酸っぱいものを避けることで、猫は不適切な食物を摂取しないようにしています。
猫の味覚について調べてきました人間とは大きく違いがあるわけですね。
肉食動物であることの証拠であったり、身を守るために色々な機能が発達したようです。
猫の好き嫌いや食べ物に対する反応の意味を知るうえでも味覚について知っておいた方がよさそうです。